2012「日中国民交流友好年」開幕式及び
 中国における「元気な日本」展示会開会式

   

(1) 2月16日(木曜日),2012「日中国民交流友好年」開幕式及び中国における「元気な日本」展示会開会式が北京の国貿展覧中心において開催された。日本側からは,直嶋正行総理特使(参議院議員,元経済産業大臣),米倉弘昌2012「日中国民交流友好年」実行委員会委員長,丹羽駐中国日本国特命全権大使が出席し,中国側からは,劉延東国務委員,蔡武文化部長,楽玉成外交部部長助理が出席した。その他日中友好7団体の長,関口知宏2012「日中国民交流友好年」親善大使をはじめとする日中双方の各界から約900名が出席した。また「元気な日本」展示会in北京(2月16日~19日)の総来場者数は,約27,000人に及んだ。

(2)直嶋特使から,この40年間日中関係は飛躍的に発展し,40年前の国交正常化当時の先達の気持ちや努力を忘れずに,この日中国交正常化40周年という機会を活かして,日中関係を新たな高みへと発展させていく努力が必要である旨述べるとともに,本年日中間で行われる活動を通じて,両国民の相互理解・相互信頼が一層深まることを祈念する旨述べた。

(3)蔡部長が温家宝国務院総理の挨拶を代読した。温総理は,長期にわたり日中関係のために貢献をしてきた人々に敬意を表しつつ,彼らの成果を大事にし,将来にわたる友好関係を確固たるものとし,共に発展するという信念を堅持する必要がある旨述べるとともに,複雑な地域・国際環境に直面する中,日中両国は相互理解・相互信頼を増進し,平和を保ち,協力関係を深化することが,両国の根本的利益に合致し,アジアの繁栄にとって有益である旨述べた。

(4)米倉委員長から,2012「日中国民交流友好年」実行委員会では,日中国交正常化40周年に相応しい国民交流記念事業の準備を進めており,幅広い層の両国国民が参加できる交流事業をオール・ジャパンで実施したいと考えている旨,東日本大震災に際する中国側からの支援に感謝するとともに,「元気な日本」展示会を通じて,今の日本の元気な姿を再確認してもらいたい旨述べた。

(5)また,2012「日中国民交流友好年」親善大使(関口知宏さん,AKB48)の紹介があり,関口親善大使から,親善大使としての抱負や36,000kmにわたる中国大陸の鉄道の旅の思い出などを述べた。

(6)この開幕式に先立ち,直嶋総理特使は,王家瑞中連部長及び唐家璇前国務委員,劉延東国務委員と会見し,開幕式後は北京における「元気な日本」展示会内覧会に参加し,蔡武文化部長主催夕食会に出席した。