日中国交正常化40周年記念事業とは

 2012年,日中両国は国交正常化40周年を迎えます。これを記念して,日中両国国民の交流拡大,相互理解の増進を目的に,官民挙げて一連の記念事業を実施します。1972年の国交正常化以降,日中両国は,節目ごとにこうした周年事業を実施してきました。
 日中両国は,1972年の国交正常化以来,あらゆる分野において関係を発展させてきました。今回の40周年記念事業を通じ,安定的,かつ未来志向の日中関係を構築する上で必要となる幅広い国民交流を通じて相互理解を促進し,相互信頼関係の増進を図ります。

2012「日中国民交流友好年」について

 平成23年12月25日の日中首脳会談で,日中国交正常化40周年となる来年を「日中国民交流友好年」とし,「新たな出会い,心の絆」というキャッチフレーズの下,日中両国民の友好の絆を一層深める年とすることで一致しました。
 国交正常化後40年の長きにわたり日中間では様々なレベルや分野での交流が積み重ねられてきています。2012年は,それら交流の基礎の上に,日中両国民間で全国的規模の交流を行い,将来にわたる友好交流を更に発展させるという日中両国間の共通認識に基づくものです。
 国交正常化40周年記念事業の推進にあたっては,相手国との接点がなかった人々の参加を促し,新たな出会いを創出することで交流のすそ野を広げていくことを目指しています。また,交流の基本は「心」であり,両国国民がお互いに相手を尊重する気持ちをもって幅広く交流に努めることで,両国間の絆を一層強固なものにしていきたいという期待をこめました。

中国政府主催 東京開幕式セレモニー

場所:渋谷 Bunkamura オーチャードホール
時間:4月10日 開場18:00〜 開演19:00〜
主催:中日国民交流友好年実行委員会
   中華人民共和国駐日本国大使館
運営:中国対外演出公司
   株式会社ムーランプロモーション
舞台協力:楽戯舎

記念公演演目:中国甘粛省歌舞団より 中国伝統舞劇「シルクロードの花吹雪」

 舞劇「シルクロードの花吹雪」は中国甘粛省歌舞劇院が1979年10月に創作した作品である。中国唐代のシルクロードを背景に、敦煌石窟の壁画を素材にし、古代を再現する手法で、神筆張(シェンビージャン)と呼ばれる老いた画家と、その娘の舞姫英娘(インニャン)の姿を芸術的に描き、父と娘の悲しみと喜び、別れと再会、またペルシャの商人伊努斯(イヌス)との純粋な友情をテーマに中国唐朝の開放的政策のもと世界への門戸を開いたシルクロードの繁栄と中国と西洋の経済や文化の交流の発展を讃えている。
 「シルクロードの花吹雪」は全く新しい民族舞踊の流派を生み出した。発表されるや、次々と高い評価を獲得し、内外でセンセーショナルを巻き起こした。メディアでは“生きた敦煌壁画”と称賛され、“天国の舞のようで、人間界ではなかなか見ることができない”と言われるほどだった。「シルクロードの花吹雪」は中国の民族舞踊史にとって一里塚的意義を持つ。
 「シルクロードの花吹雪」は30余年を経て、20世紀における中国民族舞踊の最高水準の作品となった。30余年来、少しも衰えることなく、中国文化を代表する作品の一つとして、世界数十か国を巡った。1984年、日本でも上映され、日本観客の称賛を浴びた。